2022/5/15 イエスの七つのしるし③王室の役人の息子の癒し ジェシー・ローズ師
聖書 ヨハネ4章46~54節、マタイ26章38~39節 中心 マタイ26章39節
ちょっと自分の祈りの生活を考えてみてください。自分の人生を神様に委ねるよりも、祈りを通して人生や状況をコントロールしようとしていませんか。
1.イエスのあわれみによる拒絶
父親は明確な願いを持っていました。無駄な時間はありません(46-47)。イエス様は要求を無視しているようです。もう一度さらに緊迫して要求します(49)。しかしイエス様はまたもや拒絶され、何も説明せずに送り帰しました(50a)。父親が持っていたのは「あなたの息子は治ります」だけでした。彼は向きを変えて帰りました(50b)。驚くべきことです。拒絶によって心配やコントロールを手放すように招かれました。イエス様にはもっと良いストーリーを持っておられたからです。イエス様の拒絶は彼をもっと真実で深い信仰に導きました。
2.信仰の旅
①すべてをイエスのところに持ってきなさい
彼は養子とされた息子、娘として大胆に自由に父なる神様のもとに出て行くことの良いモデルです。私たちが父なる神様に持っていくのに大きすぎるものも小さすぎるものもありません。
②あなたのストーリーをイエスにゆだねなさい
祈ることから始まります。イエス様は私たちの方向を変えられ、別の祈りへと導かれます。私たちはイエス様のシナリオの真っ只中にいます。ストーリーにはどんでん返しがあり、登場人物が成長します。私たちは自分のストーリー実現のためにコントロールしようとエネルギーを使います。そのためにイエス様がもっと良いストーリーを持っておられることに気が付かないことがあります。イエス様のところにすべてを持っていきましょう。
③どのようにイエスが働かれているかに関心を持つ 好奇心を持ち続ける
役人は息子が良くなった時刻を尋ねました(52)。イエス様がどのように働かれているかを知りたかったのです。自分のストーリーに集中し過ぎると神様のストーリーを見逃し、人生に悪循環を生み出します。神様の働きを感じられず、もっと働かなくてはと思い、神様が他のところで働かれていることが見えず、自分がコントロールしなければと思うのです。目の前に見えるものだけがすべてになってしまいます。「祈りの日記」は助けになります。時間が経ってから戻ることができ、自分では気づかない祈りの応えやイエス様のお働きに驚くかもしれません。
④イエスの力と恵みの経験を他の人に分かち合いなさい
家族全員がイエス様を信じたとあります(53)。父親はイエス様の奇跡であるとわかっていました。彼は自分の経験を隠さず、家に帰って家族やしもべたちに分かち合いました。私たちもイエス様からいただいた恵みの経験を他の人と分かち合いましょう。
すべてをイエス様のところに持ってきてください。自分のストーリーをイエス様に委ねてください。そしてイエス様が私たちの人生にどのように働かれるかに関心を持ってください。イエス様の力と恵みの経験を他の人に分かち合ってください。これがイエス様を信頼する信仰の旅です。すべてはイエス様を信頼することから始まります。
3.支配から信頼への移行
支配から信頼へ移行するためには、イエス様が私たちのために祈りを拒絶されたことに気づくことです(マタイ26:38-39)。この杯は十字架の上で私たちの罪のために飲まれる神の怒りの杯です。イエス様は杯を取り去ってくださいと祈られました。愛する父から受け取ったのは希望と肯定の言葉ではなく、怒りの沈黙でした。本来私たちが受け取るべき神様からの沈黙です。答えられない祈りと沈黙の背後に、神様は私たちのために愛と恵みのストーリーを描いておられます。このことに気が付く時、自分のストーリーを手放すことができ、「私が望むようにではなく、あなたが望まれるままになさってください」と祈ることができるのです。
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