2022/11/13 6本柱⑤キリストの愛をもって、家族、地域、世界に仕える教会
聖書 ルカ10章25~37節 中心 ルカ10章36節 横田法路師
序 論
5本目の柱は6本目の柱「キリストの福音を家族、地域、世界に伝える教会」につながります。「キリストの愛をもって仕える」ことと「キリストの福音を伝える」ことは宣教の両輪です。神様の愛の特徴は「無条件の愛」「先行する愛」(ローマ5:8)です。神様の愛を経験すると、神様を愛し、イエス様を愛し、隣人を愛するようになり、最後には敵をも愛するように変えられていきます。
「兄弟愛」、「隣人愛」、「敵への愛」に限界を感じる時があります。愛すること、赦すことができないと葛藤を覚える時こそ、神様の愛に目を上げる時です。神様の愛は豊かに私にも周りの人にも注がれています。その愛に自分の身を委ね、管となって他の人に愛を流していくのです。
本 論 隣人を愛するとは? ルカ10:30~37「よいサマリア人」
頭でわかっていることと実行することとは、天と地の開きがあります。律法学者の「私の隣人とはだれですか」という質問に、イエス様は「だれが・・・隣人になったと思いますか」と言われました。何かを提供するというのではなく、共に生きること、一緒に歩もうとすること、それが隣人です。傷ついている人のところに行くと自分がいかに無力であるかを感じます。何を言ったらいいか、何をしたらいいかわからなくても一緒にいることです。必要なものは神様が与えてくださいます。
寄り添い続けるには体力が必要です。そのためには一人ではなく助け合うことが必要です。①キリストのからだ、仲間、コミュニティが必要です。一人ではやれなくても一緒にやる時、愛を現していくことできます。②祈りが必要です。祈りは愛の源である神様と繋がることです。祈りがあるところに愛が流れていきます。
「地域に仕える」、大きな転機は東日本大震災です。祈る中で私たちのうちに神様の愛が呼び起され、福島への宣教チームが結成されました。放射能の心配もある中、13名のメンバーが与えられました。感動しました。小さな愛や小さな親切を神様は用いてくださいました。
チャリティーバザーをご近所に案内した時、「頑張ってください。自分たちも何かしたいけどなかなかできないから」と言われました。教会と地域の関係が変わり始めました。愛をもって出ていく時、神様の恵みによって潤され、励まされ、成長が与えられます。
雪山での話を聞いたことがあります。一人が倒れ、置いていけないので背負ってゆっくり雪山を下った。もう一人は一人で先に下りていった。しばらく行くと先に行った人が倒れていた。凍死だった。背負った人と背負われた人は体を合わせていたから体温が守られ、凍死せずに助かった。
私たちは誰かを助けていると思いますが、実は助けられていて、一緒に成長しているのです。助ける側と助けられる側、一方通行ではありません。
「神が私たちの行く道に、必ず幾人かの魂をおかれるということは、その人たちのために何かしてほしいと思っておられるサインです。それはチャンスなどというものではありません。神のご計画なのです。私たちは、その人たちを助ける心によって神のご計画に結ばれているのです」マザー・テレサ
タグ: 2022/11/13礼拝