2022/11/27 「本当の恵」 松尾献主事
「恵」とは、受けるに価しない者が神様から特別に良いものを受けることです。
●人生にある恵みを理解できない私たち V28
マリアはひどく戸惑いました。御使いに「おめでとう。恵まれた方」と言われるほどの特別な恵みを自分の人生に見出すことができなかったのです。私たちは感謝な経験と同時に痛みの経験ももっています。主が共におられるならどうして、と思うことがあります。マリアも私たちと同じように悩んだり、痛んだりした経験をもっていたと思います。だからこそ、御使いのことばに戸惑いを感じたのです。しかしマリアは人生に神の恵みを見出し、信じ、受け取っていく者へと変えられていきました。
●神というお方
・あなたのことを知っている神 V30 御使いはマリアの名を知っていました。小さな田舎に住む無名の女性です。神はマリアのすべてを知っていたのです。恵みの内容は「男の子を産むこと」「旧約の時から預言された救い主、王であること」です(31-33)。
・あなたの不安を聞いてくださる神 V34 そんなことが起こればヨセフとの関係はどうなるのか、親戚や周りの人は処女が身籠ることをどう理解するのか、誤解されたまま小さな村で生きていけるのか。神の恵みは人から見ると「理解に苦しむこと」「試練や困難」も含んでいたのです。マリアは神の恵みに対する恐れや疑問をそのまま神に持っていきました。あなたが神様を見失う時、恵みがわからない時、語られていることが何も響かない時、主がともにおられることが実感できない時も、主は共にいてくださるのです。私たちの言葉にならない全てのこともご存知で、今日も変わらずあなたに特別な関心をもっておられる神なのです。
・あなたの人生に「守り」をくださる神 V35 悲しみや嘆き、苦しみの中にも確かな守りと備えを約束してくださるお方です。
・あなたの人生に「備え」をくださる神 V36 不安の中に一筋の光が差しました。エリサベツの存在です。理解されないと思っていた不安や孤独をわかってくれる信仰の仲間を主は備えてくださったのです。
・できないことは何もない神 V37 できないことは何もない神が共にいてくださる、このことを深く知る時、マリアは「恵まれた方」という挨拶の言葉が別の意味をもって迫ってきたはずです。恵みとは順風満帆の人生をいうのではなく、どんなことが起ころうとも、私を愛し、離れずに守り、導き、備えてくださる主が一緒にいるという恵みです。
●マリアの応答 V38
・神によって、神の恵みを受け取る者へと変えられたマリア マリアがインマヌエル(主が共におられる)約束を信じ受け止めたことを意味します。イエス様は私たちのために生まれてくださいました。イエス様を信じることは、あなたの人生に主が共におられるという特別な恵みを受け取り、この恵みの中に生きることを意味します。
結 論
このお方は十字架にかかって復活された、不可能なことは何もない神です。あなたの人生が今、失望や絶望のどん底を通っていたとしても、復活の希望を与えることのできる神が共におられます。この神があなたと一緒に今日も歩いてくださるということを知り、この恵みを受け取って生きること、これが恵みの人生なのです。この恵みが与えられていることを喜び、主が言われる恵みの中を生きていきたいと思います。
タグ: 2022/11/27礼拝