Menu

0 Comments

2023/4/30  「主が共におられる日常」   松尾 献師
聖書 創世記41章1~16節   中心 創世記40章14節、41章16節  

●成長を願う私たち
私たちは早くスムーズに効率よく成長したいと願います。神様のもたらす成長は非常に地味で、わかりづらく、スローペース、そして時に私たちの人生の想定外すら用います。神様が与えてくださる成長のプロセスとはどのようなものでしょう?

<ヨセフに起きた信仰の成長>
二年前は「私を・・・私のことを・・・私に」、何度も「私」という言葉を使いました。二年後には「私ではありません」と自分を後ろに置きました。成熟した信仰の言葉です。いったい何が起きたのでしょうか?

●神がくださる成長のプロセス
「ヨセフの足は苦しみのかせをはめられその首は鉄のかせに入れられた」(詩篇105:17-18)自由がなく思い通りにならない生活、決して幸せとは言えない状況でした。ヨセフは自分の子どもにマナセ(神様が私のすべての労苦を忘れさせてくださった)と名前を付けました。理想とは違う環境に置かれた苦しみの中、変化のない繰り返しの毎日、空しい日々の二年の中でこそ、神様を深く知っていったのです。
ヨセフは辛く苦しいところを通りましたが、同時にそこにも「主はヨセフと共におられ」ました(創世記39-21、23)。自分の物の見方ではなく、主が共におられるという真実に目を向けた時、神様を知り、信仰は引き上げられ、育っていったのです。

KGKの主事になって三年目、失敗が続いた時があった。サポートしていた大学の聖書研究会の顧問に「あなたが来るようになってから人が減った」と叱られた。同じ時期、期待していた学生が「しばらく交わりから離れたい」と連絡してきた。苦しくなり、楽しかった学生訪問が恐くなった。心の中で嘆きながらバスに乗り、窓から見た景色は私の心とは正反対の晴天で、なんだか励まされた。私が良い時も悪い時も一切関係なく、神様の恵みは太陽のように変わらず存在していると思い、少し勇気が湧いた。

自分のプランと状況が違っても、想定外であっても神様にとって想定外はありません。何も得ることがないように思える状況でも、主は共におられ、神様の優しさと愛は今日も変わらず、私たちに注いでいます。あなたが良い時も悪い時も主はあなたと共におられ、神様の恵みは変わらず注がれ、主は働いておられます。大切なのは主が共におられることに目を向けることです。「やめよ。知れ。わたしこそ神」(詩篇46:10)日常の中で、あえて静まることを大切にしたいと思います。

主はみなさんの人生にも生きて働かれているのではないでしょうか。なぜなら私たちの信じる神様は、この世界の苦しみの中に、人となって住むことを選ばれた神様だからです。神様はそこから勝利され、復活されたお方です。同じ主が、私たち日常の只中に住み、働いておられます。この復活の主の希望のうちに、私たちはこの週も主に信頼して歩んでいきたいと思います。

タグ: