2023/5/28 「聖霊の力によって」 使徒の働き2章1~21節 松尾 献師
福音は小さいからし種のような共同体からスタートしたことがわかります。
●福音宣教のために神に用いられた人とは
・マイノリティーな人たち(使徒1:14、15)
・失敗や挫折を経験した人たち。弱さを持つ人たち
彼らを一つにつなげていたのは「イエスは主なり」という告白だけです。こんな弱い小さな集団が全世界に影響を与えるようになるなんて、この時だれも思っていないはずです。しかし神様だけは目を留め、彼らを通して福音を広げると決めておられました。弟子たちは何の自信もないけど、イエス様が言われるならと神の言葉をシンプルに信じ、祈り待ち望んでいました。
●人々のうちに働く神のわざとは
・主権をもって(2:2~4) 「風」は神の臨在、「炎」は神のきよさ、「舌」は語ることの象徴です。ここで起こったことは神の主権によると教えています。
・どんな人を用いて(2:7) 「ガリラヤの人ではないか」と人々は驚きます。
・聖霊の力によって(Ⅰコリント12:3) あなたがイエス様を信じているなら、聖霊はあなたのうちにおられ、聖霊を通してあなたの人生を用い、神様の大きなみわざを現そうとされています。手応えがなくても、私たちの生き方は神様を伝える言葉になっています。
教員時代、一年間の学級運営は惨敗に思えた。学校を転任した後、子どもたちが遊びに来た。クリスマス礼拝のチラシを持って帰って、保護者数名と子どもたちが来てくれた。聖霊なる神様が私と共におられ、弱さや欠けをもってでも神のみわざを現してくれたとしか言いようがない。
●伝道の大切な視点
・いつでも弁明できる用意をしておく(2:14~) ペテロはヨエル書を引用して説明しました。ペテロはイエス様から学び、弁明できる用意をしていたのです(1:3)。聖霊なる神様は私たちの人格、個性、学んだこと、考えてきたこと、通ってきたことを豊かに用いられます。いつでもイエス様のことを語る用意をしておくこと、言葉を持っておくことが大切です。
・2つの反応が確かにある(2:13、2:41) 反対に遭い、バカにされながらも福音は広がっていきました。
・神のタイミングがある(2:1)「五旬節の日になって」=時が満ちて
神様の計画があり、ちょうどその時が来てペンテコステが起きました。日本の宣教にも神の時があると思います。そして神の時に向って確実に事は進んでいるのです。私たちの目に見えないところで大きな木になるために福音の根が張られ、神の時が来た時、目に見える形で見ていくのではないでしょうか。 蒔かなければ決して始まりません。神様の時があります。あなたをあきらめず、愛を届け、福音の種を蒔き続け、祈り続けてくれた人がいたから今の信仰があります。だから私たちも神の時があると信じて福音の種を蒔き続けたいのです。
五旬節は神様のみわざを思い起こす出来事でした。私たちが今日ペンテコステを覚えるのは、聖霊が働かれることがどれほど大きなことかを思い起こすためです。私たちは神の時を信じ、神を愛し、手応えがなくても伝え続けたいと思います。神様があきらめず、私たちの人生を用いると決めているから、一緒に福音宣教のわざをしようと呼びかけてくださるからです。この神様の言葉にどんな応答をするでしょうか。
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